うつ病は、世界で約2億8000万人が患っているといわれる非常に一般的な精神疾患で、患者の気分や思考だけでなく身体全体に影響を及ぼし、日常生活に支障をきたすケースもあるため、世界的な公衆衛生の課題となっています。原因としては、遺伝、薬の副作用、つらい出来事、ホルモンなど体内の物質の影響などが指摘されています。うつ病の遺伝要因の解明を目指した研究としては、これまで主にヨーロッパ系集団を対象としゲノムワイド関連解析(GWAS)が行われてきましたが、多様な祖先を持つ集団を対象とした大規模な解析研究は行われていませんでした。